4月4日は「養子の日」。二人の母から贈られた、ある美しい詩のお話
4月4日は「養(4)子(4)」の語呂合わせから、日本では「養子の日」とされています。 この記念日に寄せて、世界中で愛されている一つの詩をご紹介したいと思います。
タイトルは、『Legacy of an Adopted Child(養子の遺産)』。 一人の子どものために、二人の母がそれぞれに注いだ愛の形を綴った詩です。
Legacy of an Adopted Child
― 養子の遺産 ―
Once there were two women who never knew each other. One you do not remember, the other you call mother.
かつて、互いを知ることのない二人の女性がいました。 一人はあなたが覚えていない人、もう一人はあなたが「お母さん」と呼ぶ人。
Two different lives, shaped to make your one. One became your guiding star, the other became your sun.
二つの異なる人生が、あなたという一人の人生を創り上げました。 一人はあなたを導く星となり、もう一人はあなたを照らす太陽となりました。
One gave you emotion, the other calmed your fears. One saw your first sweet smile, the other dried your tears.
一人はあなたに感情を遺し、もう一人はあなたの不安を鎮めました。 一人はあなたの最初の微笑みを見守り、もう一人はあなたの涙を拭いました。
One gave you a nationality, the other gave you a name. One gave you a seed of talent, the other gave you a goal.
一人はあなたに国籍を授け、もう一人はあなたに名前を授けました。 一人はあなたに才能の種を植え、もう一人はあなたに目標を授けました。
One gave you life, the other taught you how to live it. One gave you a need for love, the other was there to give it.
一人はあなたに命を与え、もう一人はあなたに「生き方」を教えました。 一人はあなたに愛される必要を与え、もう一人はあなたを愛するために、そこにいました。
One gave you a body, the other gave you a home. One gave you a beginning, the other gave you a future.
一人はあなたに体を授け、もう一人はあなたに家庭を授けました。 一人はあなたの最初のはじまりを創り、もう一人はあなたのこれからの人生を創りました。
One had to let you go, the other prayed for you. One made a choice that changed your life, the other made it true. 一人はあなたを手放さなければならず、もう一人はあなたのために祈り続けました。 一人はあなたの人生を変える選択をし、もう一人はその人生を確かなものにしました。
And now you ask me through your tears, the age-old question through the years: Heredity or environment, which are you the product of? Neither, my darling, neither. Just two different kinds of love.
そして今、あなたは涙を浮かべて、古くからの問いを投げかけます。 「遺伝か、環境か、私はどちらでできているの?」と。 いいえ、そのどちらでもないのよ、わが子よ。 ただ、二つの異なる種類の「愛」でできているの。
※出典:『Legacy of an Adopted Child』(作者不詳)より
「一人の子ども」を共に育てるということ
この詩を読むたびに、私たちは「特別養子縁組」の巡り合わせを感じます。 それは誰かが誰かに取って代わることではなく、バトンを繋ぐということ。
「生みの親」が命がけで繋いだバトンを、「育ての親」がしっかりと受け取り、その子の未来を共に紡いでいく。 そこには、どちらが欠けても完成しない、一つの大きな「愛のレガシー(遺産)」があるのです。
私たちの団体「ミダス&ストークサポート」は、このバトンを温かく繋がるための架け橋でありたいと願っています。





